しじまの里

オタクもすなるブログといふものを、静寂もしてみむとてするなり。

大島縁氏がごちうさにもたらしたもの -あの第4羽について-

なかなかブログを始めるという行為に踏み出せず、この記事を書くタイミングも逸し続けて幾星霜……
ですが今回、ニコニコ動画において期間限定の無料配信が行われている(無料配信は終了しました)、ということで筆を執った次第であります。

 

ではまず、今回の主題であり、無料配信の報を聞いたとき自分が真っ先に観たいと思った羽数であるご注文はうさぎですか?(一期)」第4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰について話そうかと。

第4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰

ご注文はうさぎですか? 第4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

脚本: 井上美緒
絵コンテ: 小林公二, 大島縁
演出: 小林公二
作画監督: 大島縁(以上敬称略)

 

この羽数は大島縁さんと、彼(彼女?)とよく似た名前(すっとぼけ)の大島緑さんの一人?原画であり(第二原画あり)、作画的に個性の強い羽数に仕上がっていることは皆さん周知の通りかと思います。
特にチノちゃんの艶っぽさについてはよく言及されている印象です。

では、なぜチノちゃんについて言及されるのか、というところを考えていきます。

この羽数のチノちゃん、エニチノについて

勿論彼女は作中で一二を争う人気キャラです(このロリコンどもめ!)。しかし、本当にそれだけであるか?と考えまして、思考を巡らせた結果、容姿面からのキャラの再解釈という考えに至りました。

 

まずチノちゃんのパーソナリティを大まかに示すとすれば、クールで大人びた部分がありつつも、歳相応(あの容姿で中学生であることは気にしない)の可愛らしさがあるといった感じにまとめられるかと思います。
そのパーソナリティのうち、キャラデザの方はどちらかというと後者をフィーチャーしたものかと思われます。とてもろりろりしい
一方大島縁さんのチノちゃん(バリグナーの故事にあやかり、以後エニチノと記す)は、明らかに前者をフィーチャーしています。
そこら辺の差異を感じ取った難民視聴者が、エニチノちゃんについて言及しているのではないか、というわけです。

 

この解釈の違いがどのような効果を生み出すかと言いますと、うさぎに見とれて柱にぶつかる場面(公式動画5:35周辺)など、「歳相応の可愛らしさ」を発揮する場面で、いつも以上の「ギャップ萌え」効果をもたらすのです。かわいい
要するにいつもより大人びて見えるので子供らしさが映えるというスイカの塩理論です。

 

またこの羽数、いわゆる百合的にも非常にうまみのある回ですが、その理由の一端もここにあるのではないでしょうか。
勿論、縁さんによる演技付けも理由にあります。あの丁寧かつ生き生きとした動きがあってこそ、例の図書館でのシーン(19:55~20:15周辺)があのシーン足り得ると言えます。
しかしあのシーンもエニチノでなければ、魅力が半減……とまではいかずとも3割くらい減っていたのではないでしょうか。
ええ、勿論千夜シャロのシーン(21:12~21:29周辺)でも同様ですとも。動きの件も絵柄の件も。

第4羽がごちうさに何をもたらしたか

ここまでを踏まえて、記事タイトルの部分に言及しますと、視聴者がチノちゃんの艶っぽさ、大人びた部分をより意識するようになったのではないでしょうか。
ここからは半分以上私見ですが(ここまでも半分以上私見)、チノちゃんって結構艶っぽい声してんですよね。特に息遣いとか。水瀬いのりさんGJです。
自分がこういう部分に気付けたのも、この第4羽、このエニチノちゃんがあってこそなのではないか、と思ったんですね。
彼女の艶っぽさに気が付くと、百合的な奥行きも深まっていきます。ココチノは正義

 

……みたいな感じの事を語る自分のように、彼女の艶っぽさを意識するようになった難民共も少なくないのではないでしょうか。

 あとがき的サムシング

長々と記事を書きましたが、要するに「4羽のチノちゃんが艶っぽかったから、以後の羽数のチノちゃんも艶っぽく感じるようになった」というお話。
6月3日まで無料で観られる(無料配信は終了しました)らしいので、これを読んでくださったあなたも4羽、観よう!(直球)

ご注文はうさぎですか? 第4羽「ラッキーアイテムは野菜と罪と罰」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

 

(5/28 更新) 表現とかをちょろちょろ修正しました

(6/5 更新) 無料配信終了につき修正